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聖マリア在俗会(旧聖母カテキスタ会)は1954年ゲオルグ・ゲマインダ師(神言会司祭)によって日本で創立された女子信徒の会です。当時は戦後の日本社会が復興に向けて動き始めていたときで、多くの日本人が精神的な糧を求めて教会を訪れていました。そこでゲマインダ師は、社会の中で生活しながらキリストの教えを生きる人、しかも全存在を捧げて神の国の福音を述べ伝える人が必要だと感じました。
また、1947年に教皇ピオ12世の在俗会に関する教令「プロヴィダマーテル・エクレジア」が発布されていました。この教令は、世の人々と同じ生活をしながら、同時に奉献されて生活を可能にする道、現代の使徒職に新しい光を投ずる道を示していました。
それまでは、三誓願をもって全生活を神に奉献する聖別奉献の道は、世から離れた修道共同体にのみに限られていました。この聖別奉献の道を普通の信徒として家族や地域社会にとどまりながら生き、キリストの愛が浸透するよう献身するものの共同体「在俗会」が奉献生活のひとつとして認められたのです。
ゲマインダ師はこの教令の発布を「時のしるし」として受け止め、1954年、名古屋教区長の認可のもと、聖母カテキスタ会(現・聖マリア在俗会)を創立しました。
さらに1980年4月には聖座法による在俗会として正式に承認されました。 |
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こうして私たちは50余年の歩みを礎として2006年12月25日に名称を「聖マリア在俗会」に変更し、新たな出発点に立ちました。 |
会員は社会の只中にあって全生涯を神に捧げ、自分の仕事に従事しながら、この世にキリストの価値観が浸透することを目指して地の塩、パン種となるよう働きます。これは奉仕する教会の中で、在俗奉献に召された者に特に託された使命です。また深い母性愛をもってイエスの兄弟たちに仕え、ご自分を惜しみなく与え尽くされた聖マリアは、その使徒職の模範です。 |
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神との人格的出会いをもたらす観想的祈りは、在俗会員が在俗会員であるための生命力の源泉です。会員は日常の生活の中での神の語りかけを深く聴き取り、全ての仕事や愛の業をキリストと共に行う意向を度々新たにして、生活全体が「神との一致」に導かれるよう努めます。社会の一般状況の中で生きる会員は、自分の生活スタイル
の中で可能な、ふさわしい祈りを見出します。 |
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会員はそれぞれの場で一人または数人、あるいは家族と共に生活しますが、同じ使命に神から呼び集められたものとして共同体を作ります。そしてその使命をよりよく果たすため、定期的に集まったり、また個々に助けあい支えあうように努めています。
会員は個人としてもグループとしても、置かれている地域や職場の共同体の構成員として、それらの共同体の善が実現するように力を尽くします。 |
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在俗会会員として成長、成熟するために、社会人としての生活を続けながら、段階的、継続的に養成を受けます。その方法は、担当者と共に考えながらケースバイ・ケー
スで選択していきます。 |
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