今年2024年2月11日で聖マリア在俗会は、創立70周年を迎えます。
会員は“多くの人を義とするために、ご自分の生命をささげられたあがないの子羊(イザヤ53)イエスとともに、愛のいけにえとなる(エフェソ5:1-2)ことを、心のもっとも深い祈りとします。”
私の「聖マリア在俗会」への召命は、聖母カテキスタ学院に入学するところから始まりました。卒業後は教会カテキスタでしたが、生涯を神に奉献する生活を望み、神様のお計らい により「聖マリア在俗会」(当時は聖母カテキスタ会)の会員になりました。
あれから55年が過ぎました。初めは望んでいた教会カテキスタとして始まり喜んでいました。しかしその後、思いがけない仕事に呼ばれました。それは、聖母カテキスタ学院や、会本部の仕事でした。その任期が終わるとまた教会カテキスタの仕事へというように、それが何回か交互に繰り返されてきました。このような歩みの中で召命は、自分の思いを生きることではないということを徐々に分からせていただき、今日があると思い感謝しています。
長野県の治部坂高原に本会の「山の家」がありました。夏には「会員の黙想会」、「召命の黙想会」、「一般女性信徒の黙想会」などが行われ、各地から参加してくださった沢山の方を懐かしく思い出します。この「召命の黙想会」に参加後、本会の会員になられた方もいます。ゲオルグ・ゲマインダ師は大好きだったこの「山の家」で1985年9月5日の朝、突然、天に召されました。ここに居合わせた者として、この朝の出来事は忘れ難い、私の心に残る歴史の中の一つになっています。天からこの70周年を迎えたことを喜んでくださっている師を思い浮かべ、これからも見守り、お祈りくださいとお願いしています.
神様が「聖マリア在俗会」に私を呼んでくださいましたので、小さな、力ないものであるにもかかわらず、いろいろな場所で、沢山の方々との出会い、体験がありました。教えていただいたこと、支えてくださったことに感謝して、これからも、自分の置かれている場所で、“人々とともにあって,キリストとともに”の心で在俗奉献生活に努めていきたいと願っています。(T.I)