聖マリア在俗会
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私たちの“今”

聖母行列

2023年7月1日(土)

在俗会員としての終着点と決めて入居しました。コロナ禍のために4年ぶりに行われることになった高齢者施設での「聖母行列」をご紹介しましょう。

5月はマリア様の月でその最終日、31日はあいにくの曇り空でした。この施設には緑に囲まれた立派なルルドもあるのですが、何しろ足腰が立たない我らですから突然の雨に対応できないことを考慮して、廊下に安置されているマリア様を巡りました。

行列はまず十字架、ローソクを持つ侍者、神父様、花びらを撒く乙女たちが続きます。昔は少女の乙女たちも、花かごを手に純白のドレスに花冠を身に着け、聖歌にあわせて花びらを散布しました。それがとてもかわいらしくけなげで、参列者にも平和を振り撒いてくれたものと思われます。また行列を先導してくださった神父様は飛び切り若い叙階2年目の方で、高齢者ばかりの静寂の中にひときわ元気なお声が響きました。

お祈りの意向はウクライナとロシアの人々のため、貧困で苦しむ人々のため、コロナ終結の感謝、個人の意向・・・とたくさんのことをマリア様に託しましたので、マリア様もイエス様のもとへお届けになるのに、お忙しかったと思います。最後、ロザリオの第5連は食堂においでになるマリア様の前で教区から要請されたお祈りをして、行列を終えました。

その後は、お茶タイムとなり調理の方々が作ってくださった「ふくれ饅頭」がふるまわれました。

くれ饅頭は生のイーストを使い、中に小豆の餡を入れ、カンナやカカラの葉を敷いて蒸したものでキリシタン弾圧のころ五島列島で作られたのが始まりといわれています。現在、私たちは8月15日の聖母被昇天の日にお祝いとしていただきます。カカラの葉を集めてお饅頭づくりを準備した子供時代、蒸しあがったホワホワの匂いを想いだし、何とも言えない郷愁とおだやかさ、うれしさがこみあげてきました。お祈りとふくれ饅頭に満たされたとても幸せなひと時でした。今、私は自分の場で、できる限りのやり方で平和のために祈り続けています。M・F

 

 

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