ゲマインダ師を想う
「『ワァ!大きい靴下』『大きくないよ!丁度いいんだよ』と笑いながら看護師さんから受け取って履いたんだよ」と語るゲマインダー師。私も玄関に揃え置かれた靴を見て、私の両足片方に入るのではと思ったものです。
さて、2月11日は会の創立記念日です。G(ゲマインダー)師の生前には、年に複数回(G師の誕生日・叙階記念日・霊名日も含めて)行事として、夕食後会員はいろいろな思考をこらして、「おもてなし」するために歌や踊り、寸劇などを準備し時間をかけて練習しました。そんなある日の夕食後、テラスに座り庭を眺めていたG師は、私たち数名が近くに座ると、「日本の歌と言われると?」問われ、思いつくままに「ふるさと」「早春賦」「赤とんぼ」「ギンギンギラギラ」・・・と答えました。「じゃ、『赤とんぼ』歌って」と言われ歌い始めましたが、2番目の歌詞になると あやふや。それでは『ふるさと』やはり、2番3番の歌詞になるとそうかな?となります。「みんな中途半端だなぁ」とがっかりのG師。それでも完全に覚えていない自分たちを正当化していました。
しかし、最近『赤とんぼ』の歌詞を覚えようとしている自分に気づきました。今までに出会った複数の宣教師たちが愛されたこの歌、G師もそうだったなと想い、時々口ずさんでいます。歌詞の中に、田舎の風景が浮かび上がり、平和な夕暮れ、人を想う自分自身の姿、穏やかな心境を観ることが出来ます。
「G師、体の大きい人だよ。それにもまして、心はもっと大きい人だよ」と紹介を受けておられた方。穏やかな心は、自然の中に働く神様の姿を観ておられたのですね。(K.O)