活動の第一線を退いた私たちはこんな日々を過ごしています。
東北の老人ホームで過ごしている会員の日常をご紹介します。 ***********************
喜びはどこから
昨年の初秋、近くのドラッグストアに新設野菜コーナーができ、そこでかぼちゃの切り売りを買った。しばらくぶりで食べたそのおいしさに満足。その種を今年の春に蒔いてみた。場所は施設内に恰好の荒れ地があり、そこに植えさせていただいた。その成長ぶりは目を見張るばかりであった。
ところが、新型コロナウイルスの影響で個室どころか庭先まで封鎖!封鎖!の札がかかり、大変窮屈な日々が続いた。その時、私が気を揉んでいたのは、花が咲きだして途中まで花の受粉をしておいたかぼちゃの生育だった。
そのうちにコロナ対策が少しゆるみ、庭先までの散歩が可能になり、さっそくかぼちゃの様子を見に行って驚いた。すでに大、中、小の実がなっていたのだ。なんとその数13個!!
私は今年、米寿を迎えたが、この歳までこんなことは未経験であっただけに、この喜びはひとしおであった。神様のなさることは本当に素晴らしい!この神様の贈り物を友人、周りの人々と分かち合えたことがまた二重の喜びとなって心を満たした。
私は花壇の手入れも大好きで、季節の花々を祭壇に飾るのも、もう一つの楽しみである。
そして、花や野菜を愛でながら、この平和が回りの人々、全世界の人々に届きますように、混迷する世界情勢が一刻も早く解決しますようにと朝夕祈り続けている。
まさにこれこそが私の、今、生きている意味、高齢者に神から託された使命であると確信し、感謝のうちに過ごしている。 (北日本グループ 千葉 禮子)